「膝が痛いのは外反母趾の影響ですか?」といったご相談を時々受けることがあります。
答えは、影響はあると思います。
必ず、痛みがでるわけではありませんが、外反母趾によって膝に与える悪い影響がありますのでご説明していきたいと思います。
外反母趾が膝痛に与える影響
外反母趾が膝痛に与える影響は、
- 支持面積が狭くなるため、不安定になる
- 重心移動がうまく出来なくなる
になります。
一つ一つを解説していきます。
支持面積が狭くなるため、不安定になる
人間は、二足歩行であるため歩行している際に地面に接地しているのは足の裏だけになります。
外反母趾になると、親指が内側に入ってきてしまうため正常な足と比べて足の形が小さくなってしまいます。
そのため、地面に接地している面積も小さくなるため正常な足と比べると不安定感は強くなります。
その状態で歩いていると、足を前に出し体重を乗せようとすると足がグラグラするため体重を乗せることが困難になり膝に余分に負担がかかるようになってしまいます。
重心移動がうまく出来なくなる
人間が二足歩行で歩くためには、左右の対称性が重要になります。
例えば、右足に外反母趾があり痛みやしっかり体重をかけることができないとします。
その場合、足が痛ければ足を着く時間の短くするので反対側の足に多くの時間余計に体重をかけることになります。
長く体重を掛けられた痛くない足は、より速い速度で踵を着地させるのでより強い衝撃を受けるので痛みや疲れることになります。当然、衝撃は踵だけではなく膝や股関節にも伝っていくのでそれぞれの関節にも影響を与えます。
このように、外反母趾の痛みや加重減少は、荷重時間の延長・衝撃の増加を通して対側の足ばかりでなく膝や股関節にも影響を及ぼすのです。
外反母趾を改善することは膝痛の改善に繋がる
このように外反母趾があると膝痛を引き起こすリスクが高まることはわかって頂けたのではないかと思います。
逆を返して言えば、「外反母趾を改善していけば膝の負担が減り膝痛の改善に繋がる」と言い換えることができるでしょう。
ですので、外反母趾を改善していき膝痛の軽減いきましょうにつなげていきましょう!