膝痛におすすめの運動は、ストレッチや下肢周りのトレーニングです。
運動療法は、痛みの程度や年齢に関係なく痛みを改善するのに有効的な手段になります。
そのため、今回は数多くある運動療法の中でも多くの方やったことがある〔スクワット〕について正しいやり方を紹介します。
スクワットで鍛えられる筋肉
スクワットで鍛えられる筋肉は、お尻(大臀筋)・太もも(大腿四頭筋、ハムストリングス)・背中(脊柱起立筋)と言った下肢の筋肉を中心に鍛えることができます。
スクワットで鍛えられる筋肉
- 大臀筋
- 大腿四頭筋
- ハムストリングス
- 脊柱起立筋
基本のスクワットのやり方
- 足を肩幅より少し広く開き、足のつま先をまっすぐ向けます。
- 股関節を曲げ、お尻を真下に落とすイメージで膝を曲げます。
- 基本的なものであれば、太ももが床と平行になる高さまで腰を落とします。
- 膝を軽く曲げたところまで立ち上がります。
以上が、基本的なスクワットになります。
膝がつま先より前に出てはいけないという点に関して
よく膝はつま先より前にでてはいけないと指導されることが多いのではないかと思います。
確かに、正しいスクワットのやり方はそのようになっています。
しかし、私は膝痛で悩まれてる方にスクワットを指導する場合は少しつま先より膝が前に出るように指導しています。
これには、理由がありますのでご説明します。
歩行を考えてスクワットを行なっているから
皆さんに一つ確認してもらいたいことがあります。
あなたは、歩いてる時膝はつま先より前に出ますか?
答えは、『膝はつま先より前に出る』です。
歩行では、前方に進んでいくため必ず膝はつま先より前に出ていかないと進んでいくことができません。
そのため、膝がつま先より前に出ても耐えられる(支えられる)状態を作らないといけません。
膝痛を抱える方の多くは歩くと膝が痛い・走ると膝が痛いといった場合に症状を訴えます。
そのため、歩行の動きに繋がるトレーニングをして行かなければいけません。
スクワットの正しいフォームは綺麗に出来るようになったけど、膝の痛みは変わりませんでは意味がなくなってしまうので。
膝痛を抱える方は、スクワットが上手になることが目的ではなく膝を痛みをなくすことが目的ですよね!
ですので、私は歩行中の膝の痛みをなくすために膝がつま先より前に少し出るようなスクワットを行うようにしています。
膝痛に効果的なスクワットのやり方
- 足を肩幅より少し広く開き、足のつま先をまっすぐ向けます。
- 股関節を曲げ、お尻を真下に落とすイメージで膝を曲げます。
- 基本的なものであれば、太ももが床と平行になる高さまで腰を落とします。
- 膝を軽く曲げたところまで立ち上がります。
と基本的なやり方は変わりませんが、私がポイントしている所を紹介します。
膝は少しつま先を超えるくらいで
先ほどお話したように、歩行の動きに繋げるために膝は少しつま先を超えるように曲げてもらいます。
そのため、「お尻を後ろに引いて」「椅子の座るように」などのいった指導はしません。
背中は丸まらないようにしっかり股関節を曲げて
しゃがんでいった時に、背中が丸まらないように注意してもらいます。
背中が丸まってしまうと、股関節をしっかり曲げることが出来なくなってしまい股関節の機能を高めることが出来ないため背中はしっかり伸ばして股関節をしっかり曲げるようにしてもらいます。
自分が出来る無理のしない範囲で
このようなポイントに注意しながら、スクワットをやって頂けると膝痛の方には効果的です。
万が一、スクワットしている際に痛みが出る場合は無理にそのまま続行しないで下さい!